2006年03月27日

『冬の花火、春の枯葉』公演終了!

東京国際芸術祭スタッフの宮崎です。

本日、東京国際芸術祭2006の最後の演目である『冬の花火、春の枯葉』の全公演が終了しました!全4日間・計6回の公演で、たくさんのお客様にご来場いただきました。

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クラブ「斜陽」自慢の「カンカン座」によるレビューは楽しんでいただけましたでしょうか? 可愛くてセクシーなカンカン娘のダンスを間近でご覧いただけた方は幸せです。眼福とはまさにこのことです。当店従業員(男子)も釘付けになっておりました。

実は舞台やロビーに置かれたソファやテーブルは、現在は閉店したクラブで実際に使用されていたものです。ゴージャスだけどちょっと古めかしい感じが、クラブ「斜陽」の雰囲気にぴったりでした。

またクラブ「斜陽」では、女優の皆さまが女給姿でフロアを回り、男優の方々もグラス片手にロビーやソファでくつろいだ姿を見せていました。上演が始まってから、キャストの方々だと知ってびっくりされた方も多かったのではないでしょうか?

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『冬の花火、春の枯葉』は、第一場「冬の花火」、第二場「春の枯葉」、第三場「おさん」という構成になっていました。演出家の倉迫さんは「もともと家庭劇がやりたかった」ということで太宰治の戯曲を選ばれたそうです。

太宰治は敗戦後まもなく、疎開先の故郷・津軽から東京に戻り、「冬の花火」「春の枯葉」そして「おさん」を書き上げました。そこに流れているのは、故郷津軽とそこに住む人々への苦い思い、「日本再建とやら」を謳う「指導者」たちへの嫌悪、「日本は、もう、何もかも、だめなのだわ。そうして、あたしも、もうだめなのだわ。」という絶望です。

倉迫さんが先日のポスト・パフォーマンストークで仰っていたのが「僕たちは、負け犬だとか、勝ち組負け組だとか、負けることをとても恐れているけれど、敗戦ということをしっかりと受け止めないまま今日まで来てしまったのではないか」ということでした。

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大勢のお客さまに楽しんでいただけたようで、まさに東京国際芸術祭のフィナーレを飾るにふさわしい作品だったと思います。最後の公演が無事終了して、ほっとすると同時に寂しい気もいたしますが、たくさんのご来場ありがとうございました!


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2006年03月26日

『冬の花火、春の枯葉』27(月)楽日です

東京国際芸術祭スタッフの宮崎です。

本日は『冬の花火、春の枯葉』の公演三日目でした。
クラブ「斜陽」演出担当の指示のもと、劇場スタッフもばりばりにおめかししております。すっかりクラブの従業員っぽくなってまいりました。

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この日の終演後には、劇作家・演出家の宮沢章夫さんをゲストに迎えてのポスト・パフォーマンストークが開催されました。宮沢さんは以前、富士日記で『冬の花火』について戯曲としては下手だけどそこには普遍性がある、と書かれていて、倉迫さんはぜひお話してみたいと思っていたそうです。

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ポスト・パフォーマンストークの後は、本校舎2階でスペシャルカフェ「HARUKAZE Night(春風ナイト)」が開かれました。ちらし寿司、つくね蓮根など春の香りのする和風メニューは大人気で、演出家・スタッフ・俳優の方々と観客の皆さまとで話に花が咲き、夜遅くまで宴が続きました。

27日(月)はとうとう『冬の花火、春の枯葉』の千秋楽です。東京国際芸術祭の最後の演目の最終公演、ぜひご覧になってくださいませ!従業員一同、心よりお待ちしております。
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2006年03月25日

『冬の花火、春の枯葉』26(日)はスペシャルカフェ!

東京国際芸術祭スタッフの宮崎です。

にしすがも創造舎特設劇場で上演中の『冬の花火、春の枯葉』は、この日二日目で昼と夜、2公演がありました。

本日のクラブ「斜陽」は大盛況!たくさんのお客様にビールやワイン、オリジナルカクテル"OSAMU"を召し上がっていただきました。舞台上のアンティークなソファでおくつろぎいただき、賑やかな場となりました。

そしてこの日も踊り子たちによる「カンカン座」がキラキラと輝いておりました。レトロな和製ジャズにのった、ゴージャスな衣装の踊り子たちによるレビューは何ともキュート!必見です。

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終演後は、出演者の山田宏平さん(山の手事情社)、三橋麻子さん(Ort-d.d)によるポストパフォーマンス・トークの後、演出家(クラブ「斜陽」店主?)の倉迫康史さん、舞台美術を担当された伊藤雅子さんによるポストパフォーマンス・トークがありました。

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伊藤さんの舞台美術によって、この劇場は非日常的な空間、「今と過去、和と洋、男と女の融けあうところ」となっていました。ぜひ直接会場お越しいただき、この劇場をご覧いただきたいと思います。

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さて、26日(日)は、終演後に宮沢章夫さんをゲストに迎えてのポスト・パフォーマンストークを予定しております。当日券がございますのでどうぞ会場受付でお買い求めください。その後、にしすがも創造舎の2階サロンで「HARUKAZE Night(春風ナイト)」としてスペシャルカフェを営業いたします!

ぜひ皆さまもお立ち寄りいただき、公演を終えた出演者・スタッフの方々との語らいを楽しんでいってくださいませ。
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2006年03月24日

『冬の花火、春の枯葉』公演始まりました!

東京国際芸術祭スタッフの宮崎です。

東京国際芸術祭の最後の演目、『冬の花火、春の枯葉』の幕が開けました。にしすがも創造舎で稽古を重ねたこの芝居が、特設劇場で初めてのお披露目となりました。
また、クラブ「斜陽」もオープンいたしました。

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場内に一歩足を踏み入れていただくと、そこは日常とは別世界、和製ジャズの流れるクラブ。華やかな衣装を身にまとった踊り子と女給が皆さまをご案内いたします。

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劇場内の様子は見てのお楽しみ!特製カクテル"OSAMU"やビール、ワインなどをお飲みいただき、ソファでおくつろぎいただいてからの開演となりました。客席にもお飲み物をお持込いただき、グラス片手に踊り子たちのレビューをご覧いただきました。

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演出・構成を担当されたOrt.d.-dの倉迫康史さん

開演30分前(開場)までにお越しいただけると、踊り子による特別レビューもご覧いただけます。お時間の都合がよろしければ、どうぞお早めにお越しくださいませ。クラブ「斜陽」をよりお楽しみいただけると思います。
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2006年03月23日

『冬の花火、春の枯葉』24日(金)から!

東京国際芸術祭スタッフの宮崎です。

東京国際芸術祭もいよいよ閉幕に近づいてまいりました。
芸術祭の最後を飾るのは、Ort-d.dの倉迫康史さん構成・演出、太宰治原作の舞台『冬の花火、春の枯葉』です。

出演者は市川梢さん、岡田宗介さん、寺内亜矢子さん(ク・ナウカ)、三橋麻子さん(Ort-d.d)、村上哲也さん、山田宏平さん(山の手事情社)です。

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©萩原靖

「太宰原作の演劇って、暗くて、救いがなくて、うじうじした感じじゃないの?」いえいえ、とんでもございません。コミカルでユーモラスで、お楽しみがたくさん用意されております。

「どうしようかなー」と迷っておられる方、ぜひお越しくださいませ。決して損はさせません!

『冬の花火、春の枯葉』についてのQ&A

・クラブ「斜陽」ってなに?
『冬の花火、春の枯葉』上演1時間前から、上演会場であるにしすがも創造舎特設劇場でオープンする、昭和風クラブでございます。女給がお客様を接待いたします。踊り子によるフレンチカンカンもお楽しみいただけます。

・クラブ「斜陽」にはどうやったら入場できる?
こちらのクラブは『冬の花火、春の枯葉』を観劇される方のみご入場いただけます。チケットをお持ちいただくか、当日券をお求めください。

・当日券はいつ、どこで販売するの?
開演1時間前より、にしすがも創造舎特設劇場の受付窓口で販売いたします。

・上演スケジュールは?
こちらをご確認ください。

・上演時間はどれくらい?
1時間40分です。

・何着ていけばいい?
どうぞカジュアルな服装でいらしてください。ファッションチェックはありません。

『冬の花火、春の枯葉』は24日(金)から27日(月)までの公演となります。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
posted by YAMP at 14:42| Comment(4) | TrackBack(1) | 冬の花火、春の枯葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月12日

『冬の花火、春の枯葉』稽古場にお邪魔してきました

東京国際芸術祭スタッフの宮崎です。

しばらくぶりに『冬の花火、春の枯葉』の稽古にお邪魔してきました。
差し入れに持ってきた、つつじやのどら焼きが大人気でした。

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どら焼きを選ぶ女優の皆さま

台本もだいぶ様変わりし、舞台セットの模型まで出来ていました。
半月ほどご無沙汰していた私は、「えー、あれがこうなるのか、役も変わっているし(最初の稽古段階では配役はまだ決まっていませんでした)しかもこんな演出で、なるほどなるほど……」と目新しいことばかり。

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前回拝見した稽古では、倉迫さんがさくさくと俳優の方々を動かして段取りを決めていきましたが、今回はひとつひとつの台詞、動作について細かく演技指導されていました。早口で次々と明快に指導していく倉迫さんもすごいし、それにきっちり応える俳優さんもすごいです。

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素敵なお声の市川梢さんと村上哲也さん

途中から倉迫さんが席を外したため、俳優の方々はそれぞれ自主稽古へ。
早くあのシーンとかこのシーンとかを見てみたいです。舞台美術もとても素敵なものになりそうです!
posted by YAMP at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 冬の花火、春の枯葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月05日

太宰治のお墓参りに行きました

東京国際芸術祭スタッフの宮崎です。

太宰治原作の舞台『冬の花火、春の枯葉』の演出家・俳優一同・スタッフで、太宰治のお墓参りに行ってきました。

太宰の墓は、彼が晩年を過ごした三鷹の禅林寺にあります。
立派なお墓が立ち並ぶ中でも目を引く、真新しい花が献じられているのが太宰の墓です。

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演出家の倉迫さんが墓石を清め、

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ひとりずつ太宰の墓前に『冬の花火、春の枯葉』上演のご報告をしました。

太宰が入水自殺したのが1948年、今から58年前です。享年38歳でした。
その頃、太宰の健康状態は著しく悪化していました。不眠症がつのり、また喀血も激しくなっていました。自らの創作活動にも行き詰まりを感じ、「ぼくの作品は残り少なくなった絵具のチューブを、無理に絞り出すようなものだ」と書いています。

遺体が発見された6月19日は奇しくも太宰の39回目の誕生日でした。この日は「桜桃忌」と名づけられ、毎年多くの人たちが訪れるそうです。

ちなみに太宰治の墓の斜め向かいには、森鴎外のお墓があります。

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ついでなのでこちらにもお参りしてきました。
posted by YAMP at 19:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 冬の花火、春の枯葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月24日

『冬の花火、春の枯葉』稽古が続いています

東京国際芸術祭スタッフの宮崎です。

リージョナルシアター・シリーズの公演が次々と始まっては終わる間にも、Ort-d.dの倉迫康史さん演出による『冬の花火、春の枯葉』の稽古は着々と進んでいます。

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稽古前に稽古場に足を踏み入れると、俳優の皆さんたちがめいめい発声練習や柔軟体操をしていました。CDラジカセから流れてくるBGMは津軽民謡です。
津軽三味線の音はとても激しく、テンポが速いです。太宰はこの叩きつけるような厳しい音を聞いて、一体何を感じていたのでしょうか。

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この日の稽古では、倉迫さんが俳優の方々の台詞を聞きながら、動作と目線を指定していきました。倉迫さんの簡潔で的確な指示により、段取りが出来上がっていきます。

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まだこの日は段取りを決めただけでしたが、戯曲の内容は変わらないのに、演出ひとつでこんなにも緊迫した舞台になるのかと驚きました。また俳優の方々も既に役柄を把握していて、プロの俳優のすごさを目の当たりにしました。
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2006年02月16日

『冬の花火、春の枯葉』稽古始まりました

東京国際芸術祭スタッフの宮崎です。

東京国際芸術祭では、海外や国内各地域の劇団を招聘するだけでなく、にしすがも創造舎を拠点とした演劇の創作・公演を行っています。
今回は、Ort-d.dの倉迫康史さんを構成・演出に迎え、太宰治の戯曲『冬の花火』『春の枯葉』を舞台化します。

本日は、その二回目の稽古にお邪魔させていただきました。

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太宰治の戯曲って、あまり耳にしたことのある方はいないのではないでしょうか?
『冬の花火』は太宰初の本格戯曲であり、太宰の作家活動後期の始まりとなる重要な作品だそうです。
『冬の花火』『春の枯葉』は対になっており、とてもよく似た構造で、どちらも太宰の故郷津軽を舞台にしています。

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皆さん、休憩中は和気藹々と、和やかに談笑されています。
演出家の倉迫さんも大変にこやかな方で、「灰皿を投げる演出家」みたいなイメージが頭から抜けない私はほっといたしました。

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この日の稽古では、通しで本読みが行われました。
文字面だけではわからない登場人物の感情の震えが、生身の肉声によって立ち上がってくる様には毎回ドキドキします。

『冬の花火、春の枯葉』は3月24日からの公演となります。
一ヵ月後、どのような舞台を私たちに見せていただけるのか、とても楽しみです。
posted by YAMP at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 冬の花火、春の枯葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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